遺品整理を行う2通りの方法

腹巻の男

増える遺品整理と孤独死の問題

ここ近年社会問題として取り上げられることが増えてきたのが「遺品整理」の問題です。
「遺品整理」とは、簡単に言うと人が亡くなったあとに残った生活用品をまとめて処分するという作業のことです。

どんな人でも亡くなる直前まではどこかで生活をしていたわけですので、使用していた日用品や家具などが存在してます。

そこで身近な人が亡くなった後には、持ち物を処分するための大整理をしなくてはいけなくなるのです。
遺品整理の方法は大きく2種類あり「家族や身内で行う」と「業者に依頼する」というものが選べます。

遺品整理はここ近年急激にニーズが伸びてきている業務分野であり、全国でも多くの業者が参入してきています。

現在ではリサイクル企業も多く参入をしてきていることから、遺品として残された家具をただ廃棄するのではなく買い取りをするということも多くの企業で行われています。

なおもう一つ社会問題となっているのが独居をしている高齢者の孤独死の問題で、死後数日~数ヶ月を経過した部屋を整理するという業者もここ最近ニーズが増える傾向にあります。

人が亡くなって時間が経過した部屋の場合、中の品物を処分すればよいというわけではなく、死後に発生した室内の汚損を回復しなければいけません。

そこまで行くと遺族の手だけで回復をするのは不可能ですので、専門の「特殊清掃」という業者に依頼することになります。

遺品整理は遺族にとってはつらいもの

人が亡くなった時に必ず行うことになる遺品整理ですが、実はこれは簡単な作業ではありません。
一見ただそこにある品物を処分すればよいだけのようですが、昨今ではものを捨てるにも細かい分別をしなくてはならないため、事前に細かく調べておく必要があるのです。

また故人が生前に使用していた品物を事務的に分別していくというのは精神的につらいものがあり、なかなか思うように作業を進めることができないケースもあります。

特に準備を全くしていない急逝の場合などは、死後に思わぬ秘密が遺品整理の過程で暴露されるということも有り得るでしょう。

そうした時には専門の業者に依頼することにより、プライバシーを守りつつ必要な処理をしていくことが可能です。

ただし遺品整理を受注する業者は街の便利屋さんの延長の企業から全国展開をするチェーンまで様々となっており、対応も業務内容もばらつきがあります。

遺品整理や特殊清掃を行う場合には、価格だけでなく担当をするスタッフの信頼性を確認することが重要です。

遺品整理において専門の知識や技能を持っている人材として「遺品整理士」という資格もありますので、そうした資格者の有無や過去の実績などから信頼できる業者を選んでいきましょう。