断捨離をスムーズに進めるポイント

断捨離がうまくいかない人の傾向

断捨離は、シンプルな生活スタイルが提唱されている現代においては年代を問わずに推奨されています。

ポイントは身の回りにある余計なものを捨てて、本当に自分にとって必要なものだけを手元に置いておくようにするということです。
しばしばニュースなどで「ゴミ屋敷」のことが取り上げられることがありますが、あれなどは断捨離とは真逆の精神状態になってしまっているということが原因です。

まず最初にしっかり理解しておきたいのが「断捨離」とは単にものを片付けるだけでなく、心の持ち方を変化させる意識改革であるということです。

私達は普段の生活においてそれと意識をしないうちに不要なものを身の回りに置きっぱなしにしてしまいがちです。
例えば「忘れたい思い出」や「何かを恨んだり嫉妬したりする気持ち」などは、いつまでも持っていても仕方がないと知っていつつも、ずっと心の中に残り続けていたりします。

断捨離というのは身の回りにある物を捨てることで行うものですが、自分の身の回りにあるものを一つ一つ見直し、そこからいる・いらないを判断していくことにより、精神的にもきれいな状態を作り出せるとしています。
ですので断捨離で取捨選択するのはあくまでも「自分のもの」であり、家族の所有物を勝手に処分するということを断捨離とは言いません。
「自分のもの」と認識して、それを捨てるかどうか考えることこそが断捨離の精神です。

逆に言うと断捨離がうまくいかないという人は、自分自身の心にきちんと向かい合わないうちに断捨離をしようとしている傾向があります。
高齢者が認知症になったときによく発生するのが「収集癖」で、これがゴミ屋敷を作り出す原因になってきます。

高齢者の収集癖は「これがないと大変だ。これは大切なものだ」と思い込むことで、ゴミであっても捨てることができなくなってしまう特徴があります。
まず身の回りのものが本当に必要かということに向かい合って、その上で捨てるかどうかを考えていきましょう。

ものが捨てられない時の解決方法

それまで身の回りにあったものが急になくなるというのは、例えもう使わないものと分かっていても喪失感が大きいものでしょう。
そこでまず最初はいきなり大きな断捨離をするのではなく、身の回りの整理整頓から始めてみてはどうでしょうか。

今は便利なお店もあるので、古着や本などは売却をすることもできます。
ただ捨てるのではなく、売却などをして何らかの形で得をするということを自分のモチベーションにしていくと、比較的ものを捨てることができやすくなります。

または「新しいものを一つ買ったら古いものは一つ捨てる」というルールを作るようにすると、無駄にものが増えずにすみます。