様々な埋葬の種類について
ここ近年、都心部を中心に問題になっていることの一つにお墓の問題があります。
これはもともと日本においてはお墓は「一家に一つ」という意識が長く保たれており、一つの墓標の中に複数の親族の遺骨が納められるのが普通とされて来たことがあります。
しかしそうした家制度に基づく墓の管理というのは、生まれてから死ぬまでずっと地元にいる人がいることが前提になっていました。
進学や就職により地元を離れて生活の拠点を都心部におく人が増えてくると、その制度事態が崩壊することになってしまいます。
遺体を埋葬する方法としては、日本においては火葬をした後に遺骨になったものを墓石の中に収めるというのが一般的です。
なお歴史的には、日本ではかつては遺体の埋葬方法は土葬が一般的だったのですが、仏教の伝来により火葬が一般化するようになりました。
もともと日本では土地がそれほど豊富にあるわけではないので、火葬をすることにより遺体を小さく、しかつ衛生的に問題ない状態にすることについては問題はなかったとされます。
実は明治時代に政府が天皇を中心とした国家神道を作ろうとする働きをしたことにより、一時「火葬禁止令」という法律が施行されたこともあります。
ですが実際には都心部には土葬に適するような土地を十分に確保することができなかったことにより、1875年からは再び火葬により埋葬をする方法が日本では一般的になりました。
土葬ができる地域もあります
日本国内において葬儀を行う場合には、一般的に葬儀終了あとに遺体を火葬場に運んで、そこで遺骨の状態にすることが通常となっています。
ですが完全に土葬ができないかと言うとそういう訳ではなく、一部土葬が許される地域もあります。
というのもキリスト教やイスラム教では死後の遺体を土葬にすることが基本となっていることから、宗教的な理由により土葬が許可されている地域も存在しているからです。
なお、宗教的な理由によらず多くの人が土葬にされた例もあります。
2011年に起こった東日本大震災においては、地震とその後に起こった津波により多くの人の命が同時に失われうことになりました。
そのため震災によって亡くなった人の多くは火葬が間に合わず、そのまま土葬になったということも多くあります。
埋葬の方法については非常に多くの種類があり、自分が亡くなってからどんな墓に入るかという問題も含んでいます。
ですが生前のうちに埋葬が可能な方法について詳しく調べておくことにより、一家の墓標以外に埋葬を受けることができる方法を選ぶことも可能です。
ぜひ最寄りの地域にある「永代供養」から、埋葬の方法について詳しく調べてみてもらいたいです。