直葬のメリットとデメリットとは?

車を所有するメリット・デメリットは

葬儀をせずに直接火葬場へ移動する「直葬」

年々簡略化が進んでいる葬儀の形ですが、その中でも最も簡素な方法と言えるのが「直葬」です。
直葬とは逝去のあと病院などの施設からそのまますぐに火葬場へと運ぶ方法であり、一般的な葬儀で行われるお通夜や告別式を一切行わないというものです。

直葬の中にもいくつか種類があるのですが、最も簡単なプランでは病院で死亡が確認されたあと、法律で定められた期間安置所に遺体を置かせてもらい、そこから霊柩車を直接手配してそのまま火葬場に向かい火葬を行います。

場合によってはお通夜や告別式は行わないけれども、一旦自宅に遺体を搬送してエンバーミングをして、それから火葬場に向かう形をとるということもあります。

直葬は一切宗教的な葬儀の手順をとらないため、提供する葬儀社によって料金体系はかなりまちまちです。
葬儀社によっては手配する霊柩車の移動距離によって料金が変化したり、火葬場の空きがでなくて数日安置が必要な場合にドライアイスなどの費用が実費請求になったりします。

他にも葬儀はしないけれども香典は受け取るという方法や、事件や事故によって検視が必要となる場合などもありますので、思っているほど単純なものではないと思った方がよいかもしれません。

葬儀という手間が全くかからないという手間なさは確かに直葬の大きなメリットですが、実際には予定を合わせづらくエンバーミングに時間や費用がかかることもあります。

参考>>エンバーミングとは【一般社団法人 日本遺体衛生保全協会】

エンバーミングとは、遺体の血液系を利用して防腐剤を体内に注入し全身を灌流固定することです。
こうしたエンバーミングは医療機関で行われるものですが、日本においては今ひとつ定着率が諸外国に比べて低く、希望をされない遺族の人もいます。

ですがエンバーミングをしていない遺体は2~3日程度で非常に大きく変質をしてしまいますので、長く安置が必要になる場合には必ず行った方がよいのです。

直葬をするときはデメリットにも気をつけて

小規模な葬儀を遺族が希望していた場合などは、ひっそりと家族のみで行うことができる直葬は大変便利なもののように思えます。

ですが、実際には直葬や密葬のような小規模な式にしたからといって、費用が劇的に安くなるわけではないことは注意をしたい点です。

よくあるケースが直葬のうち一旦自宅に遺体を搬送し、そこでささやかな家族でのお別れ会をしてそれから直葬をするという場合で、自宅で故人のための演出をしたところ、一般葬に匹敵するほどの金額になったというような場合です。

また頑なに直葬をすることで、親類や近所の人から遺族の印象を悪くしてしまうこともあります。